ZEH(ネットゼロエネルギーハウス)について
ZEHとは外皮の断熱性能等を大幅に向上させるとともに、高効率な設備システムの導入により室内環境の質を維持しつつ大幅な省エネルギーを実現した上で、再生可能エネルギーを導入して年間の一次エネルギー消費量の収支がゼロとすることを目指した住宅です。京都議定書およびパリ協定のCO2削減目標達成のため、住宅分野でもエネルギー削減の取り組みを一層強化する必要があります。エネルギーを使わなくても快適に過ごせる住宅の普及のために、基準を満たした新築住宅への補助金が創設されています。
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以下の1〜4に適合した住宅
1.強化外皮基準
(1~8地域の平成25年省エネルギー基準〈ηA値、気密・防露性能の確保等の留意事項〉を満たした上で、UA値1、2地域:0.4[W/m2K]相当以下、 3地域:0.5[W/m2K]相当以下、 4~7地域:0.6[W/m2K]相当以下)
2.再生可能エネルギーを除き、基準一次エネルギー消費量から20%以上の一次エネルギー消費削減
3.再生可能エネルギーを導入(容量不問)
4.再生可能エネルギーを加えて、基準一次エネルギー消費量から100%以上の一次エネルギー消費量削減
一次エネルギー消費量とは?
「 一次エネルギー」とは、石油、石炭、天然ガス、水力、太陽光など自然界から得られるエネルギー源のこと。 これら変換・加工して得られる電気、ガソリン、都市ガスなどを「二次エネルギー」と呼びます。「二次エネルギー」は、それぞれ異なる計量単位(kWh、ℓ、MJなど)で使用されているので、それを「一次エネルギ消費量」に換算することによって、建築物の総エネルギー消費量を同じ単位(MJ、GJ)で求めることができます。
外皮性能とは?
外皮とは、暖冷房する空間と外気の境界に位置する部位のこと。床、外壁、天井又は屋根、開口部など。外皮性能は、「外皮平均熱貫流率」と「冷房期の平均日射取得率」で評価されます。
家庭で消費されるエネルギー量は増加傾向
省エネの強化が求められています
地球温暖化問題が叫ばれて久しい中、政府はより一層の温室効果ガス削減目標を公表しています。わが国では、企業・事業所他部門、運輸部門に比べて家庭部門のエネルギー消費量増加が著しく、省エネルギー対策の強化が求められています。
新築住宅は、これから低炭素化
ゼロ・エネルギー化が進みます
政府は、住宅の生涯CO2排出量を削減するLCCM住宅を最終目標に、低炭素住宅化を進めていきます。2020年には、300㎡以下の新築にも「2013年改正省エネ基準」を原則義務化へ、新築戸建の50%がZEHとなります。
認定低炭素住宅
認定低炭素住宅は高い断熱性能に加えて「高効率設備」 と「創エネ設備」で
2013年改正省エネ基準よりもさらにエネルギー消費量を抑えた住宅です
低炭素住宅とは、震災後の2012年9月に公布され、2020年の改正省エネ基準に先駆けとして、認定低炭素住宅の認定制度ができました。認定低炭素住宅の場合は、改正省エネ基準よりも、一次エネルギー消費量をさらに10%削減しなければいけません。
光熱費・支援制度
「認定低炭素住宅」「ZEH」は光熱費が削減でき、
補助金や税制優遇制度が活用できます。
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3.「吉兆の家」は認定炭素住宅とZEH
相当の省エネ断熱仕様です
・断熱材性能と厚みの確保(旭化成ネオマフォーム 壁35mm 床50mm)+付加断熱
・連続する防湿気密層・断熱複層サッシ採用
・常時換気システム採用
・屋根の庇の出(日よけ対策)
・冷暖房は省エネルギー式採用
・給湯器は高効率給湯器採用(エコキュート)
※ZEH住宅には一次エネルギー以外の生活で使用する電気代、基本料金、再エネ賦課金が発生します。光熱費(電気代)がマイナスになるということではありませんのでご注意ください。
太陽電池モジュールを大きく分けると屋根に架台を取り付けてその上に設置する屋根置き型と屋根材を兼ねた一体型があるので、屋根の形状に合わせてデザイン性や将来のメンテナンスのしやすさなどを考慮して選択しましょう。太陽電池モジュールのセル実効変換効率が高い方が望ましいです。
普段どのくらい蓄電池を使うのか、停電時どのくらい必要か、など容量や価格で総合的に判断しましょう。
HEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)は住宅の総エネルギー消費量、各機器の用途別使用量、太陽光発電の発電量などエネルギー利用状況を表示可能な機器。エネルギーを見える化し、住まいの省エネ化を促進させます。
2020年度実績 | 34% |
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2021年度実績 | 7% |
2025年度実績目標 | 60% |